
夏の掛け寝具を選ぶとき、「夏布団とタオルケットはどちらが快適なのか」と迷う方は多いのではないでしょうか。
タオルケットは薄くて涼しそうですが、冷房をつけたまま眠ると寒く感じることがあります。一方、夏用のダウンケットは身体を軽く包み込みますが、暑がりな方には熱がこもるように感じられる場合があります。
そこで今回は、夏用ダウンケットとタオルケットを実際に使用し、温度データロガー「おんどとり TR71A2」で身体と掛け寝具の間の温度を測定しました。
この記事では、身体と掛け寝具の間で測定した温度を「寝具内温度」と表記します。測定結果をもとに、夏布団とタオルケットの温度変化や、寝室環境に合わせた選び方を解説します。
結論:夏布団とタオルケットは冷房の使い方に合わせて選ぶ
寝始めの暑さや冷房の使い方に合わせて選ぶことが大切です。今回の30分間の簡易測定では、ダウンケット使用時は寝具内温度が上昇し、タオルケット使用時はほぼ横ばいとなりました。
- 寝始めの熱のこもりにくさを重視する方:タオルケットが候補
- 冷房使用時の保温性を重視する方:夏用ダウンケットが候補
- 寝始めは暑く、明け方に冷えやすい方:2種類の使い分けが候補
ただし、今回測定したのは温度だけです。湿度、寝汗、肌触り、睡眠の深さなどは測定していないため、夏布団とタオルケットのどちらが快適かを今回の結果だけで断定することはできません。
夏布団とタオルケットの測定方法
Ch.1で身体と掛け寝具の間、Ch.2で寝室の室温を測定しました。今回の測定には、温度を2チャンネルで同時に記録できる「おんどとり TR71A2」を使用しました。Ch.1で身体と掛け寝具の間の温度、Ch.2で寝室の室温を記録しています。
| 測定項目 | 内容 |
|---|---|
| 比較した寝具 | 夏用ダウンケット、タオルケット |
| 記録間隔 | 5分 |
| Ch.1 | 身体と掛け寝具の間 |
| Ch.2 | 寝室の室温 |
| ダウンケットの測定時間 | 40分 |
| タオルケットの測定時間 | 30分 |
| 主な比較範囲 | 使用開始から30分 |
2種類では測定時間が異なるため、比較条件をそろえられる開始から30分までの記録を使用しました。測定日は別日ですが、比較した30分間の平均室温は、ダウンケット使用時が約25.7℃、タオルケット使用時が約25.6℃でした。
夏布団とタオルケットの測定結果

ダウンケットは上昇し、タオルケットはほぼ横ばいとなりました。
| 比較項目 | ダウンケット | タオルケット |
|---|---|---|
| 30分間の平均室温 | 約25.7℃ | 約25.6℃ |
| 開始時の寝具内温度 | 26.5℃ | 27.2℃ |
| 30分後の寝具内温度 | 30.4℃ | 26.8℃ |
| 30分間の温度変化 | +3.9℃ | -0.4℃ |
| 30分間の平均寝具内温度 | 約29.5℃ | 約26.9℃ |
| 寝具内温度と室温の平均差 | 約+3.8℃ | 約+1.3℃ |
今回使用したダウンケットは、測定開始時の26.5℃から、5分後には29.2℃まで上昇しました。その後は30℃前後で推移し、30分後には30.4℃となりました。
一方、今回使用したタオルケットは、測定開始時の27.2℃から大きく上昇せず、30分後には26.8℃となりました。
各種類につき1商品だけを測定した結果です。すべての夏布団やタオルケットに同じ結果が当てはまるものではありません。
ダウンケット使用時は寝具内温度が上昇
ダウンケット使用時の30分間の平均寝具内温度は約29.5℃で、平均室温より約3.8℃高い結果でした。今回使用したダウンケットの保温性が、温度上昇に影響した可能性があります。
一般的に、快適な寝床内環境の目安として温度33℃、湿度50%が挙げられます。ただし、一般的な寝床内温度の測定方法と今回の簡易測定では、条件が同じとは限りません。
30.4℃が33℃に近いことだけを理由に、ダウンケットのほうが快適だったとは判断できません。
今回確認できた事実は、ダウンケット使用時に30分間で寝具内温度が上昇したことです。冷房を使用する寝室では保温性が役立つ可能性がありますが、室温が高い日や暑がりな方には暑く感じられる場合があります。
タオルケット使用時は寝具内温度がほぼ横ばい
タオルケット使用時の寝具内温度は、開始時が27.2℃、30分後が26.8℃で、変化はマイナス0.4℃でした。平均寝具内温度は約26.9℃で、平均室温との差は約1.3℃です。
今回使用したタオルケットは、少なくとも測定した30分間では寝具内温度が大きく上昇しなかったといえます。ただし、「熱がこもらない」「涼しく眠れる」と断定できる結果ではありません。
また、今回の測定は30分間です。冷房を朝まで使用した場合や、明け方まで眠った場合の温度変化は確認していません。
体質や冷房に合わせた選び方
タオルケットが候補になる方
- 寝始めに暑さを感じやすい
- 身体に熱がこもる感覚が苦手
- 冷房を使用しない、または設定温度が高め
- 汗をかきやすく、頻繁に洗濯したい
- 身体に沿う掛け心地を好む
夏用ダウンケットが候補になる方
- 冷房をつけたまま眠る
- 夜中や明け方に寒さを感じやすい
- 肩やお腹を軽く覆いたい
- 身体を包むような掛け心地を好む
- タオルケットだけでは物足りない
夏布団とタオルケットを比較するときは、温度だけでなく、素材、厚さ、洗濯のしやすさ、肌触りも確認しましょう。冷房の設定温度、風向き、寝間着、敷き寝具との組み合わせも重要です。
夏布団とタオルケットを使い分ける方法
夏布団とタオルケットは、どちらか一方だけに決める必要はありません。寝室の環境に合わせて、2種類を使い分ける方法もあります。
- 蒸し暑く、冷房を弱めに使用する夜:タオルケット
- 冷房を朝まで使用する夜:夏用ダウンケット
- 寝始めは暑く、明け方に冷えやすい夜:タオルケットとダウンケットを併用
寝始めはタオルケットを掛け、足元にダウンケットを置いておくと、途中で寒さを感じたときに掛け替えられます。ただし、睡眠中に無意識で調整できるとは限らないため、冷えやすい方は最初から薄手のダウンケットを使用する方法もあります。
今回の測定で分からないこと
今回の比較で測定したのは温度だけです。湿度を記録していないため、次の項目は評価できません。
- 寝具内の湿度や蒸れ感
- 寝汗の量や汗の乾きやすさ
- 肌触りや寝返りのしやすさ
- 睡眠の深さや一晩を通した快適性
さらに、測定日は別日で、測定人数は1人、主な比較時間は30分間です。センサーの位置や寝返り、寝具の掛け方によっても数値が変わる可能性があります。
より詳しく比較するには、同じ室温、同じ服装、同じセンサー位置で、各寝具を複数回、一晩を通して測定する必要があります。湿度も測定できれば、温度だけでは分からない蒸れやすさも比較しやすくなります。
まとめ:夏布団とタオルケットは体質と寝室環境で選ぶ

今回の30分間の簡易測定では、ダウンケットの寝具内温度は26.5℃から30.4℃へ上昇し、タオルケットは27.2℃から26.8℃へわずかに低下しました。
- ダウンケット使用時は寝具内温度が上昇した
- タオルケット使用時は寝具内温度がほぼ横ばいだった
- 今回使用した2種類では温度変化に違いがあった
- 温度だけでは、どちらが快適かは断定できない
夏布団とタオルケットのどちらが合うかは、暑さの感じ方、冷えやすさ、冷房の設定、素材の好みによって変わります。寝始めの熱のこもりにくさを重視する方はタオルケット、冷房使用時の保温性を重視する方は夏用ダウンケットを候補にし、必要に応じて使い分けましょう。

この記事を書いた人
ネットショップ運営担当です。寝具・睡眠に関する情報を、実際の測定や商品知識をもとに発信しています。