布団カバーの役割
人は寝ている間にコップ1杯程度の汗をかくと言われています。 カバーを付けていないと汗や皮脂が直接寝具に付き、臭いや布団の中身の汚れの原因にもなります。摩擦で側生地が薄くなりキズが付いて中身が噴き出して使えなくなるという事にもなりかねません。布団カバーはそういったダメージや汚れを防ぐのに必要なアイテムとなります。
布団カバーの洗濯頻度
布団の汚れを防ぐのに必要なカバーですが、汚れた寝具を使い続けるとダニや雑菌の繁殖の元になり、皮膚トラブルになることも。睡眠の質を良くする為にも、こまめに洗濯する必要があり、夏でも冬でも1年を通して週1回の洗濯をおすすめします。布団カバーだけでなく、敷パットや枕カバーも週1回を目安にしましょう。頻繁に洗濯ができない場合は洗い替えを用意しておくと良いでしょう。
布団カバーの選び方
カバーの種類
●掛カバー
ファスナーの位置はサイドに付いているものが多いですが、中には上か下(短辺)に付いているものもあります。頻繁に脱着することを考えるとサイドに付いているものの方が脱着しやすいです。布団のズレを防止する紐やスナップボタンの数も様々ですが、なるべく8か所のものを選びましょう。紐かスナップボタンではスナップボタンの方が手間が少なく簡単に装着できるのでおすすめです。
紐
スナップボタン
●敷カバー・ボックスシーツ
敷布団を使っているか、ベッドマットレスを使っているかで使用するカバーが大きく違ってきます。敷布団の場合は敷布団カバーを使用します。サイドにファスナーがあり布団全体を覆います。ボックスシーツはベッドマットレスに使用するものでマチがあり全周ゴムになっています。脱着はしやすいですが、裏面の真ん中部分は覆われません。さらに、ベッドパッドや敷パットを使うと汚れが敷布団やマットレスに浸透しにくくなるので汚れ防止になります。敷パットは接触冷感やフランネルなどいろいろな素材のものがあるので季節に合わせて使うとより良い睡眠環境になるでしょう。
敷カバー
ボックスシーツ
敷パッド
●枕カバー
ファスナー式や封筒式が一般的です。封筒式は片側の口が開いており余った部分は折り曲げるタイプのカバーです。ファスナーがないので金具に当たる心配はありませんが、中の枕がズレやすいデメリットがあります。ファスナー式はサイドにファスナーがついており余る部分が少ないのでしっかりフィットしズレや片寄りも気にならずに使用できます。敷パット同様に枕パットを使用するのも良いでしょう。
ファスナー式
封筒式
枕パット
素材による特徴
綿 肌触り良く、吸湿性・保温性があるが乾きが遅い
綿の繊維の先に丸みがあるので刺激が少なく、肌触りの良い生地です。綿素材は中が空洞になっており水分をたくさん含むことができるので吸水性・吸湿性・通気性も優れています。さらに、空洞になっていることで熱が放出されにくく保温性もあり、オールシーズン使える素材です。吸水性が良い反面乾きにくい、洗濯時に縮みやすいといったデメリットがあります。
ポリエステル シワになりにくく乾きが早いが蒸れやすい
ポリエステルの繊維は綿より軽く丈夫なので耐久性に優れています。頻繁に洗濯をしても縮むことや型崩れはほとんどありません。また、吸水性・吸湿性が低いため洗濯後の乾きが早く、カビや湿気にも強い素材です。ポリエステルのデメリットとしては、通気性に優れないため蒸れやすく、冬は特に乾燥することもあり、速乾性もある素材なので静電気の発生も多くなります。
麻 綿よりも乾きが早く吸湿性が良い・夏におすすめ
麻素材も綿と同じく吸湿性・吸水性に優れており、熱が放出されにくい、しわになりやすいという特徴があります。綿との違いは吸湿性が綿よりも優れているところと肌触りです。麻は馴染むまで時間がかかるので最初は少し硬い肌触りですが、洗濯を繰り返すと柔らかくなっていきます。速乾性に関しても水分を素早く発散するため綿よりも麻の方が速く乾きます。
ポリエステル×綿 吸湿性・保温性が良く乾きも早い
ポリエステルの丈夫で速乾性があるところや綿の吸水性・吸湿性・通気性がいいところなどポリエステルと綿のいいところを併せ持ち、それぞれのデメリットも補えるので洗濯や乾燥のお手入れがしやすい生地です。綿100%のカバーより軽いので布団のふっくら感を損なわずに暖かさを保てます。
高機能カバーの紹介
超極細繊維を使って高密度に織り上げた生地で、繊維と繊維の間に隙間がない為ダニやホコリの侵入を防ぐことができます。花粉やハウスダストのアレルギー対策としても効果が期待できるカバーです。
綿100%のしっかりした生地で加齢臭以外にも汗臭・体臭を抗菌防臭と消臭の二段階で防ぎ、抑制します。抗菌防臭性能はSEK(安全性や機能性の基準)に合格しているので安心安全に使っていただけます。
綿の中でもよりなめらかで肌触りの良い生地なので敏感肌の人や赤ちゃんでも安心してつかえます。洗えば洗うほど柔らかくなり、通気性・吸湿性も良く、汗をかいてもすぐに放出し、保温性にも優れています。
掛カバーの装着方法
カバーを交換する際、セットするのに手間がかかると洗濯するのが億劫になってしまいます。ここでは布団カバーの簡単な装着方法をお伝えします。
①布団を広げる
※同時に反対の手で●部分を持つ
⑤ひっくり返す
※奥の角から引っ張り出し、●部分は矢印の方向へ
⑥ファスナーを閉じて完成
まとめ
布団を長く使っていくためにもカバーは必需品です。
生活スタイルやお好みに合わせて自分に合ったカバーを選んでください。
また、布団カバーには目に見えない汚れもたくさん付いています。
こまめな洗濯を心がけ清潔な寝具で快適な睡眠環境を作りましょう。
年に2、3回ですがキャンプします。キャンプ・車中泊でも快適な睡眠を追求中です。